恋愛小説

島本理生の最新刊、
波打ち際の蛍

波打ち際の蛍

を読んだ。

書評で、
「紛れもない恋愛小説。
　丁寧で、粘りけがあって、美しい」
とあったので
気になって読んだ。

確かに、
出会いから別れまでを綴る以外、
何もない、何ものでもない恋愛小説だし
ひとつひとつの描写は丁寧だし、
かといって清らかなだけでなく
どろっとした部分も見えて

「文章が上手な人って、
　やっぱりすごいなあ」

と思ったのだが、
別にそんなに面白くはなかったよ。

たぶんだけど、
知り合いの恋愛話を聞いている方が
面白いと思う、
下世話だけど。
（人間ってそんなもんじゃないかな）

現実は小説より奇なり。

恋愛ジャンルにおいては
一層それである。

むずかしいね。