植田さん

さくらももこのエッセイ
「焼きそばうえだ」を

焼きそばうえだ

焼きそばうえだ

あっという間に読んだ。


友人たちと、
「男子の会」という
小学校の男子のように
くだらない、どうしようもないことを
こよなく愛する人たちの会を
立ち上げたところから
話が始まる。


そのメンバーの一人、
植田さんの生活環境を
勝手に憐れんで、


「バリで焼きそば屋を開いた方が、
 よっぽど幸せになれるんじゃないか、
 いいや、むしろ幸せ絶頂なんじゃないか」


と憶測し、
本当にバリに
「焼きそば屋うえだ」を開店させる
お話である。


さくらももこのエッセイは
とにかく人物描写がおもしろい。


人間の、
せせこましいところや
情けないところや
まぬけなところが


「あるある、分かる、ウケる」
みたいな感じの、
ゆるーい描写で描かれていて
笑いを誘う。


とにかく、必読デス。