暖房はいらないよ。

新居から
歩いて二分のところに
銭湯がある。


スーパー銭湯の類ではなく
煙突があり
のれんがあり
ぼんやりテレビを見続けているおばちゃんが
番台をしている
昔ながらの銭湯である。


夜中の1時まで営業していて
終電で帰っても間に合う、
夜型なところがうれしい。


行ってみた。


男湯女湯をまたぐように描かれた
富士山の下、
漢方風呂に入る。


熱、熱すぎる。


明らかに
おばあちゃん用温度だ。


しかも漢方風呂には
唐辛子も入っているようで
外へ出ても
家についても
体の芯まであったまったまま
むしろ汗をかくほどだ。


寄り道して買った
三ツ矢サイダーを飲んで
眠る。


冬の味方を見つけた。