生きてるん?

家で、
テレビを見ながら
とにかくぼーっとしていると、


地元の友達から電話がかかってきた。


彼女が、
私に電話をかけてくるタイミングは
たいへん絶妙で、


大体、私が、
弱っていたり、迷っていたり、
うだうだしている時に、


お告げのごとく、
電話をくれる。


そして大体、


「生きてるん?元気にしてるん?」


と、心配の言葉から入るのが、
常である。


なんというか。


中学の時は、
私の方が勉強ができたし、
いろいろ、まあ、私のほうができたし、


どっちかというと、
頼られる側だったが、


20歳を過ぎると、
あっさり逆転するものだ。


学校の指標と人間力は、
まったく別物である。
いつまでも子供な私と違い、
彼女は大人であり、


どうしようもないことは、
どうしようもないことだと、


割り切る強さを持っている。


今回の私のぐだぐだにも、
スパンと竹を割ったように答えてくれ、


その突き抜け感に、
なんというか、


彼女が彼氏だったら、
よいのになあと、


ふと、思った。