14才だった。

昔、といっても、
1年半くらい前か。
ある中学校の先生が
学校の掲示板に私の詩を張り出したいと
仰ってくれて、


中学生に向けて書いた詩がある。


ふと思い出して、
ちょっとそれを読み返してみた。


中学生に向けを意識したので、
いつもとちょっと違うテイストになっているが、
でもやっぱりあたしの詩だ。





14才だった。



いつの日か
あたしは14才で
カラダの芯は中心にあった
何を支えているのかは
考えてもみなかった


芯は
細くて硬い針金のようで
折れそうに見えて
折れないし


曲がらなかった


カラダは
ペットボトルのプラスチックのように
透き通っていて
流行りの方法で
よからぬものは総じて出してしまえばいい
なんて


この世の中に
よからぬものはたくさんあるが
よからぬものと呼べるものなんて
何一つ ないのに


もしも今14才になれるなら
あたしは
身体に何本も何本も芯を通すことを覚えたい


一本くらい折られても
怒鳴る必要がないように
曲げることに対して
誰かに喧嘩をふっかけたりしないように


そして気付いたら
数の増えた芯が束になって
太い幹になっていて欲しい






今の私は、
喧嘩ふっかけられるくらいの
勇気がほしいけどね。