一日分の砂時計

砂時計

いまだきちんと
初詣られていなかった私を
友人が連れて行ってくれた。


大中寺と太平山神社。


今年は
末吉という謙虚なスタートである。


帰り道、
「砂時計」という喫茶店に寄った。


そこには、
一日分の砂時計があって
つまり、
一日分の砂の量を見ることができる。


少ないと思った。
とてもとても。


一日は少ない。
気付くと今日が終わっていること
しばしである。


幼い頃よりも
その感覚は断然強くある。


さらさらさらさら流れていくよ。
時間を、逆算することも覚えたよ。


せめて、
大切な人と話す時間くらい
逆算せずにいられたらなあと思うこと
しばしである。