打ち上げ花火をキャッチする。

東京湾に沿って座り
同期の皆と
打ち上げ花火をみた。


周りには
たくさんの人だかり。
打ちあがると同時に
ケータイを構える。


花火の開く瞬間
一番美しい姿をみせる瞬間と
ケータイ写メの反応が
うまく合うように、
何度も何度も
タイミングを探している。


チャララン
とか
カシャッ
とか


そうやって
打ち上げ花火を
各々キャッチする。


ポケットに入れて
持ち帰る。


誰かに見せたりするんだろう。
ブログに載せたりするんだろう。


そのまま撮ったことすら忘れて
ケータイをいじっている時に
「ああ、これあの時の!」と
話のネタになったりするんだろう。


今夜一箇所で起きた出来事、
東京湾大華火祭の打ち上げ花火たちは
それぞれの形で持ち帰られて


あらゆる場所でささやかに
再び、打ち上げられていく。