慌てふためく

お花見をする。


ということで
朝、同期と二人で
会社近くの公園へ
場所取りをしにいった。


日本人、
みな考えることは同じなようで
桜の下はどこもブルーシートで
いっぱいだった。


「山崎組 決起集会」
と書かれたブルーシートの隣が
空いていたので
そこにひいた。


寝転がっていると
桜の花びらが風に舞って
ひらりらひらりら
落ちてきた。


そのなんともゆっくりなこと。


と、思ったが、
多分、それは違うんだ。


桜の花びらの落ちる速度は
決してゆっくりではなく
それはむしろ自然な速度で
うちらの行動感覚が
早いのだ。


自然はどっちだっていう
話だ。


自然にいきたいけどなあ。


人間なんでこんな
慌てふためいてんのかなあ
慌てふためいてないよ、
とか思ってても、
自然から見たら
やっぱり
慌てふためいてんだろうなあ。








一時間くらい
キャラクターの案出しをしながら
二人で見張りをしていたら
ものごっつ寒くなったので
「ムリ!」と思って
会社に戻った。


夕方、
雷雨になった。