東大

今日はココスで
打ち合わせだった。


終わった後、
メンバーだった
一つ上の先輩が
東大院卒ということもあり


東大に寄っていこう
ということになった。


夜9時頃。


暗くて広い東大。


銀杏の木が
まだ黄色く色づいたまま
聳え立っていた。


歩いていて
筑波大と違うと思ったことは
銀杏の木の
高さと幹の太さだ。


高くてとにかく太い。


長い長い
歴史を感じた。


学生の居ない
ひっそりとした夜の校内は
更に威厳高く見えて
仰々しかった。


安田講堂の前に立つと
三島由紀夫を思って
身震いした。


「きれいきれい
 すごいすごい」


クリエイティブの先輩と
口々に言い合った。


赤門出口のあたり。
理三医学部の前に来た。


学部棟は
たった一棟だけ
青白いイルミネーションで
ピカンピカン光っていた。


「威厳ないねー」
「かっこわるいなあ」
「あほっぽいなあ」


クリエイティブの先輩と
口々に言い合った。