タイミング

9月に「俊読」という
詩の朗読イベントがある。


谷川俊太郎さんの詩を、
100人くらいのお客さんと
谷川さんご本人の前で朗読するという、
公開処刑みたいなイベント。


ちょっと前に、
「俊読」主催者の方が、
詩を朗読しているうちを見て、


今回の「俊読」の演者として、
お誘いしてくださった。


とてもびっくりでありがたく、
だけど、なんだか申し訳なく、
後ろめたく、


くすぐったい話だと思う。




今日は、軽く、
その打ち合わせに行ってきた。


他3名の
演者の方のお名前をお聞きし、


「うちなんかが並んでいいんだろうか。。。」
と本音は思うが、


並んでみたいなーというのも、
本音である。




谷川さんの詩を聞きに
お金を払って集まってくるお客さまなのだから、
谷川さんの詩だけを
読もうと思っていたけれど、


もうちょっと、
プラスなものも期待される場所だとお聞きし、


自分の詩も、
読むことを約束する。


新しいのを書く約束。


とは言うものの。
この2年以上、詩を書いていないんだ。。。


(お誘いしてくださったきっかけの詩も、
 2年前に書いたやつだったし。。。)


書かなくても平穏でいられるし、
生きていられるし、


一瞬、書きたいと思っても、
持続性がなかったし、


多分、それは、
私のアイデンティティが、
別の場所に(ある程度の安住な地に)
積み上げられていると思っていたからだろうし。


だけど、
なんなんだろう、
このタイミング。


今の自分の不安定感を
コショコショそそるような、
具体的なお誘いと具体的な〆切。


自信は皆無だけれど、
トライはしてみよう。


この、
衰えに衰えまくった
詩の筋肉をちょっとでもほぐせたら、


何かすっきりするような気もする。



ただ。


お金を払ってくださる、
お客さまの前で読んでもいいかなって
思うものが書けたらにしよう。


舞台は、
自分のためにあるものではないのだから。