方言

後輩の子と、
「方言はかわいい」
というような話をしていた時に、


ふと気付いた。


人から、うつって、
当たり前のようになっていた方言が、
いつの間にか、
自分の中から抜けている。


結局、あれは、
あたしのものでは
なかったんだろう。


だけど、そうやって、
人からもらったものを
削いでいったら、


果たして
あたしと呼べるものなんて


残るんだろうか。