春の自販機。

お風呂上がり、
カルピスソーダが飲みたくなって
マンション下の自販機に
買いに行った。


パジャマに
毛糸のカーデを羽織っただけの恰好で
誰にも会いませんようにと、
サンダル、ツカツカ、歩いた。


梅が満開なのを
上から目線で見た。


風が冷たくない。
外で、
のんびりしても問題ない。


春の自販機。


部屋に戻って
締め切った窓を開けて
カルピスソーダプルトップを引いて
この文章を書いている。