優柔不断。

大事なものの順番が
よくわからないことが増えた。


例えばよく漫画なんかで、


「あなたはボートに乗っています。
 海では、恋人と母親が
 溺れています。
 一人を助けると、
 もう一人は助かりません。
 あなたはどちらを助けますか?」


というような、くだらない質問がある。


で、主人公は
「どっちも助かる方法を考えるさ!」
とか言いながらキラキラ輝いて
「あら、素敵♪」
みたいな終わり方をするのだ。


でも現実は、そんな簡単にはいかないと思う。
やっぱりどちらかに決めなくちゃいけない時がある。
(もちろんこんな命ほどの
 大きな選択は滅多ないけれど)
それは、時間の使い方に如実に表れる。


24時間。
一人の人間ができることは限られている。


そんな時、
何を選べばいいんだろう。


どれを選んでも
選ばなかったものを言い訳にできるし、
選ばなかったものへの
後ろめたさも
選んだものへの
ためらいも


ぬぐい切れず


まさに優柔不断。


すべてを大事にしたいと思うだけなのに、
ただのきれい事でしかない時が、


増えてるような気がするよ。