白谷雲水峡

往復五時間。


もののけ姫のモデルとなった
森を抜けて
アシタカとモロが話し合った場所、
太鼓岩を目指す。


こけに、感動する。


こけの葉たちは
水玉を内包していて、
指でさわっても、
その水玉は落ちない。


その姿は
強い執着を感じる嫌な姿ではなく、
とても自然体、
そのこけと水玉の連帯感を
美しいと思った。


こういう関係性って
理想だと思う。


てっぺんの
太鼓岩から見る景色は
まさに映画もののけ姫の冒頭のシーンと
同じで、ぞくぞくする。


そこで、
写真を撮ってくれたお兄さんと一緒に
下山した。


28,9歳くらいかと思ったが、
聞くと41歳で
驚くほど若々しかった。


東京で、
ハタヨガの先生をしているという。


いろんな話をしてくれた。


ヨガの歴史とか目的とか
指の先まで触れているものを感じる
訓練だとか、
食生活のこととか、
過去と未来への執着をなくし、
今に集中できるようになると、
きちんと生きられるとか。。。


次の日くれたメールに、
「今日は満月です。
 あと、生きているうちに
 何度満月をみることができるだろうね」
とあった。


とある映画のセリフらしい。


「自分たちは自然の一部であることを、
 東京に帰っても忘れてはいけないね」