もしかして彼女は、

会社の入っているビルに、
気になる女性がいる。


受付嬢のような制服、
お昼時、
財布を持ってお昼ごはんを買いに行く彼女と
エレベーターですれ違うこと
数回。


中学の時のクラスメイトに
似てるーーー!!!!!


本人なんだろうか
他人の空似なんだろうか
ああ、どうなんだろうか。


すれ違う時、
あんまりがん見しないように
チラ見するのだが
向こうもチラチラ見ているような
気がしなくもないが
気のせいか。


じゃあ声かければいいじゃん。


とも思うのだが、
中学生の時の記憶でいくと
彼女は苦手なタイプだった。


あんまり話したことない、
とかではなく
苦手だったのだ。


高めの声とブランドものの話。
素直にすねる、気分屋さん。


だから。


例え本人だったとしても
話を続ける自信がないし、
続けたい理由もとくに見当たらなくて。


だから。


いまだに
「似てるな〜」と思いながら


黙して通り過ぎている。