「日本人」入門

本屋に行くと、


日本の古きよき時代の
わびさび
はんなり

などの、
昔の日本を学ぼう
のようなコーナーがあって
そこの看板には


楽観的でもなく、悲観的でもなく、
「日本人」入門


と書いてあった。


え!?それって・・・。


「日本人」入門ってことは
それらの本を読んでいない今のあたしは
じゃあ一体何人なんだって話だ。


「日本人」ってなんなんだよ。


昔のよきもの
過去の財産にすがりついて
「日本人」をたてるのも
大事なことだとは思うけれど、


じゃあ今のこの、
アメリカナイズされたような
されきってないような
外国人ばりに
「風流」とかって言葉に
なんとなく惹かれちゃって
京都とかお決まりの場所に集まっちゃうような、


今の人を
純・日本人として
認めてくれないのか。


現実を見つめて
「今の日本人ってよい!素敵!」
という話を、
提示してくれる人は
どこにもいないのか。